RemoteLOCKクラウドでは、各アクセスユーザー(社員ひとりひとり)に対して、各デバイスの解錠権限を個別設定できますが、デバイス数とユーザー数が多い場合に管理が複雑になります。
勤務建物単位でのみ制限をかける場合は、ドアアクセスに「設置場所」を使うことができます。
またエントランスのみ誰でも入室できるようにしたい場合、「共用ドア」という機能が利用できます。
多くの社員・スタッフの入室権限の設定と管理にあたり、より細かくフロアや部署単位で入室範囲を限定する場合にはグループ管理を階層的に設定することで、管理がしやすくなり、このエントリではそのTipsを紹介します。
目次
マスタ設定
主に「ドアグループ」を利用します。ドアグループとして、以下2種類を作ります。
- 部署グループ (総務部、営業部など)
- フロアグループ (3F、4F、A棟、B棟など)
※1フロアに1台しかRemoteLOCKがない場合、フロアグループは不要です。
設定手順
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部署マスタ作成
ドアグループとして部署マスタを設定。総務部、営業部など。 -
フロアマスタ作成
ドアグループとして1Fエントランス、2F共用エリア、3F執務スペース、4F執務スペースなど物理エリアを設定してください。各フロアのグループでは、フロアに所属するデバイスをグループの対象として選択保存してください。 -
部署マスタに解錠できるフロアを設定
部署グループに、部署の社員が入室して良いフロアグループを紐付けます。例えば、営業部が4Fに入居しており、4Fおよび1F2Fの共用エリアに入室できる場合、「営業部グループ」のドアグループの構成グループとして「1Fエントランス」、「2F共用エリア」、「4F執務スペース」を設定します。 -
社員の作成
社員(アクセスユーザー)を作成します。アクセスユーザーの所属・グループ(department)欄には部署名を登録します。(あとでアクセスユーザーの検索が部署名の部分一致で出来るようになります。)ドアアクセスは、ドアグループで作成した該当する部署グループを設定します。※ステップ4は、部署毎にCSVインポートすることで、社員を一括作成することが可能です。 -
ドアアクセスの例外対応
上記に当てはまらない特権ユーザー(より多くの範囲に入れる)方がいる場合、特定の特権ユーザー向けのドアグループ( 個人情報エリア可、オフィス管理者グループ等)を作るか、個別ユーザーに対して直接ドアアクセスを追加することができます。
運用
年度途中の入社、退社
入社は、新規にアクセスユーザーを登録。配属部署のドアグループを設定します。設定するドアアクセスは該当部署グループだけで済みます。退社は当該ユーザーを、氏名または部署名から検索して削除します。
年度の入社、退社
入社はCSVインポートで、部署のドアグループを設定の上で一括作成します。退社は当該ユーザーを、氏名または部署名から検索して削除します。
部署の異動
当該ユーザーを、氏名または部署名から検索して、ユーザーのドアアクセスに新しい部署(ドアグループ)を追加します。旧部署のドアアクセスは、即時に入れなくなって良い場合は削除します。暫定でどちらにも入れるようにする場合には、ユーザーで編集で、部署名を併記しておくと新旧部署名の検索に引っかかります。
引越しなどのオフィスのレイアウト変更
対象となるユーザーのアクセス範囲が一斉に入れ替わることになります。この場合、個別のユーザーは編集せず、作成済みの部署のドアグループを編集します。部署グループを編集し、部署に設定されたフロアのドアグループを変更します。
注意事項として、複雑なドアグループ、変更対象になるユーザー数が多い場合には、設定がデバイスに反映完了するまで多くの時間が掛かる場合があります。休館期間ではなく営業日中にこの変更を行う場合には、「部署グループを編集して新しいフロアを追加→反映確認→運用開始→部署グループから旧フロアを削除」という手順を踏むことを推奨します。
セキュリティエリアの新設
デバイスの追加がある場合、既存のフロアマスタのドアグループに当該デバイスを追加するか、新しいドアグループを作成します。