API連携
プールPIN
プールPINは、あらかじめ予備のPINを発行してデバイスにプールしておくことで、より安定的に製品をご利用いただくための機能です。プールPIN機能を有効にすると、直前の予約や通信のトラブルのときでも、デバイスとの通信・PINの同期を待たずに、暗証番号をご利用いただけます。
対象は、予約API(/bookings エンドポイント)から発行される暗証番号です。連携サービスの側の実装を変える必要はありません。
おすすめの使い方
次のような、発行してからPINが使われるまでの時間が短い施設で、ご利用をおすすめしています。
| 施設 | 理由 |
|---|---|
| フロント・受付で、お客様の来訪時にカギを発行している施設 | 来訪のその場でカギを発行するため、通信を待つ数秒が体感を左右します。 |
| お客様の直前の予約が多い施設 | 予約から入室までが短いほど、デバイスとのPINの同期が間に合わないおそれが高まります。 |
| 夜間無人で運営している施設 | スタッフが不在の時間帯ほど、通信トラブルが起きたときの対応が難しくなります。 |
| Wi-Fi環境などで通信トラブルの経験がある施設 | ハートビート間隔を長めに設定している施設ほど、閾値が大きくなり、プールPINが使われる場面が増えます。 |
プールPINは、直前のご利用や一時的なネットワークトラブルなどに備えるための機能です。デバイスの設置環境に、Wi-Fiなどの通信環境が要らなくなるわけではありません。
プールPINのしくみ
プールPINは、予約のたびに作られるものではありません。RemoteLOCKクラウドは、設定した保有数を保つようにプールPINをあらかじめ生成し、ハートビートのたびにデバイスへ同期しています。連携サービスからの予約が無くても、プールPIN自体は定期的に更新され続けます。
①ハートビートでプールPINがデバイスに入ります。②直前の予約が届くと、③クラウドはプールPINをその場で払い出し、在庫が1つ減ります。④減った分はクラウドの側で補充されます。⑤補充されたPINがデバイスに届くのは、次のハートビートです。
| /bookings エンドポイント | Attributes | 補充のタイミング |
|---|---|---|
| 予約生成(POST) | rapid_mode = true | 12時間ごとの定期メンテナンスのとき |
| 予約生成・変更(POST・PUT) | rapid_mode = false | 即時(すぐに補充) |
「補充」と「デバイスへの同期」は別のタイミングです。在庫が戻るのはクラウドの中で、デバイスがその新しいPINを受け取るのは次のハートビートです。プールPINが直前の予約に間に合うのは、使う分がすでにデバイスの側にあるからです。
プールPINが使われる条件
POST /bookings を受けたRemoteLOCKクラウドは、予約開始時刻(starts_at)が「現時刻+閾値」より前かどうかで、新しいアクセスキーを発行するか、プールPINを払い出すかを自動で選びます。連携サービスの側の実装や送るデータは、どちらの場合も変わりません。
| 予約開始時刻 | RemoteLOCKクラウドの動き |
|---|---|
| 「現時刻+閾値」より後 | 新しいアクセスキーを発行し、デバイスへ同期してからレスポンスします。 |
| 「現時刻+閾値」より前 | あらかじめデバイスに同期済みのプールPINを、そのまま返します。デバイスへの新しい同期は起きません。 |
閾値の求め方
閾値は「MAX(ハートビート間隔×3、2時間)」です。ネットワーク切断と判定されたデバイスは、この表にかかわらず、一律36時間になります。
| ハートビート間隔 | ハートビート間隔×3 | 閾値 |
|---|---|---|
| 5分 | 15分 | 2時間 |
| 15分 | 45分 | 2時間 |
| 20分 | 60分 | 2時間 |
| 30分 | 90分 | 2時間 |
| 1時間 | 3時間 | 3時間 |
| 2時間 | 6時間 | 6時間 |
| 4時間 | 12時間 | 12時間 |
| 8時間 | 24時間 | 24時間 |
| 12時間 | 36時間 | 36時間 |
ハートビート間隔が長いほど閾値も大きくなり、プールPINが使われる場面が増えます。そのかわり、通常どおり発行したPINがデバイスに届くのは遅くなります。
この閾値の式は、アカウント内のすべてのデバイスのハートビート間隔がそろっている場合のものです。プールPINの効き方を正確に把握するために、ハートビート間隔をそろえることをおすすめします。具体的なハートビート間隔は、ご運用を含めてご検討ください。
判定の例
| 現時刻 | 閾値 | 予約開始時刻 | プールPIN |
|---|---|---|---|
| 2026/5/29 14:30 | 2時間 | 2026/5/29 16:00 | 使われる |
| 2026/5/29 14:30 | 2時間 | 2026/5/29 17:00 | 使われない |
プールPINが使われない場合
- リクエストでPINかQRコードを指定した場合(通常の発行になります)
- デバイスにまだプールPINが同期されていない場合
- 同期されているプールPINの有効期間から外れている場合(同期済みのプールゲストの期間外)
プールPINの採用は、/bookings エンドポイント経由の予約の生成・変更が対象です。/bookings で作った予約でも、PINの再発行(PUT /access_persons/:id)は対象外です。
使われたかどうかの見分け方
予約のJSONレスポンスに "meta": "pooling" が入っていれば、プールPINが使われています。クラウド管理画面では、プールPINのゲストの名前が、予約したゲストの名前に変わることで見分けられます(PINやQRコードの値は変わりません)。
対象の機種と形式
プールPINの対象は、次の機種と、予約API(/bookings)から発行される暗証番号です。機種によっては、PINだけでなくQRコードにも対応しています。
| 対応デバイス | PINコード | QRコード |
|---|---|---|
| RemoteLOCK 5i | ○ | ― |
| RemoteLOCK 7i | ○ | ― |
| RemoteLOCK 8j | ○ | ― |
| RemoteLOCK 8j-F | ○ | ― |
| RemoteLOCK 8j-Q | ○ | ○ |
| RemoteLOCK 9j | ○ | ― |
| RemoteLOCK 9j-Q | ○ | ○ |
| RemoteLOCK 500i | ○ | ― |
| RemoteLOCK 700i | ○ | ― |
| RemoteLOCK 900j-F | ○ | ― |
| RemoteLOCK 900j-Q | ○ | ○ |
| TOBIRA | ○ | ○ |
TOBIRAで利用できる暗証番号の詳しいことは TOBIRAでのQRコード・カードキーを利用する際の設定(APIの予約エンドポイント利用時) をご確認ください。
igloohomeとSADIOT ROOMは対象外です。igloohomeはデバイスの側の計算で暗証番号を決める方式のため、クラウドが先に配っておくという形をとれません。SADIOT ROOMはURL解錠の製品で暗証番号を使いませんので、プールしておく対象がありません。
設定の手順
設定は、クラウド管理画面の「システム連携」→「Bookings API設定」で行います。
- 予約システムとのAPI連携を、事前に設定します。予約API(/bookings)に対応した連携サービスかどうかは API 予約エンドポイントに対応した連携サービスの一覧 でご確認ください。
- クラウド管理画面の「システム連携」→「Bookings API設定」を開きます。操作は Bookings API設定 をご覧ください。
- 「1デバイスあたり使用プール数」を設定します。1日1部屋あたりにご利用になる最大数を目安にしてください。設定した値は、アカウント内の各デバイスに適用されます。初期値は0(無効)で、1デバイスあたりの上限は30個です。
- 同じ画面の「ハートビート間隔(分)」に、アカウント内のデバイスのハートビート間隔のうち最も長いもの(分)を入れます。クラウド管理画面の「デバイス」→「設定」のハートビート間隔と、両方を設定してください。
| 施設 | 設定数の目安 |
|---|---|
| ホテル等の宿泊施設 | 2〜3個/デバイス |
| 時間貸しの施設 | 3〜7個/デバイス |
発行されたプールPINは、クラウド管理画面では「pool_guest_xyz」などの名前で表示され、有効な暗証番号として機能します。プールPINは、設定した個数の範囲内でご利用いただけます。プールPINがいつ補充されたかは、同じ画面の右側の「プールピンメンテナンス情報」で確かめられます。
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