本体と錠前を、扉ではなく扉の横の動かない壁(袖壁)に付けると、外部電源の線を扉の中に通さずに済みます。
扉の側に作るのは、デッドボルトの受けだけです。通電金具と外部電源セットは通常の外部電源化と同じく使い、線は扉ではなく袖壁の中を通します。しくみ、向いている扉、付けるための条件をまとめています。外部電源化そのものの考え方は 開閉回数と電源の考え方 にあります。
しくみ
扉に付ける場合と袖壁に付ける場合の違い
| 扉に付ける(通常の外部電源化) | 袖壁に付ける | |
| 本体と錠前 | 扉 | 袖壁 |
| 電気の通り道 | コンセント → 枠 → 通電金具 → 扉の中 → 本体 | コンセント → 袖壁に埋め込んだ通電金具 → 袖壁の中 → 本体 |
| 使う部材 | 通電金具、外部電源セット | 通電金具、外部電源セット(同じ) |
| 扉に要る加工 | 本体の切り欠き、通電金具の切り欠き、扉の中の配線 | デッドボルトの受け |
| 開き戸と引き戸 | 開き戸が中心です。引き戸で扉の中に配線するのは難しい施工です | どちらでもできます |
通常の外部電源化は、開け閉めで動く扉と動かない枠のあいだで、通電金具を使って電気を渡します(9j系・900j系の外部電源化)。袖壁に付けても、通電金具と外部電源セットは使います。違うのは線の通り道で、扉ではなく袖壁の中を通します。扉の中に配管や配線を通す加工が要らないので、扉の中に配線できない扉でも外部電源化できます。
開き戸で、本体と錠前を袖壁の側に付けた施工例です(6秒・音声なし)。
向いている場面
袖壁に付ける構成をご提案する扉
- QRコードで解錠する9j-Q・900j-Qを付けたい扉。9j-Q・900j-Qは外部電源化が必須です(開閉回数と電源の考え方)
- 扉の中に配線を通せない扉。木製建具の引き戸などです(引き戸へのRemoteLOCK取り付け)
- 扉を新しく作る、またはリノベーションで扉まわりをつくり直す現場。袖壁の造作を建具の計画に入れられます(新築・リノベーションでの導入準備)
引き戸で袖壁に付ける場合は、扉への穴あけ加工が発生しないため、特定防火設備の扉でも対応できます。
付けるための条件
袖壁に付けられるかを決める3つのこと
| 条件 | 内容 |
| 袖壁の幅 | 本体と錠前を埋め込む幅が要ります。引き戸では100mm程度の袖壁を造作します。造作した分、開口は狭くなります |
| 錠前を埋め込めること | 引き戸では袖壁の枠に MIWA-FG を埋め込みます。袖壁があっても、枠に錠前を埋め込めない場合は付けられません |
| 電源の配線 | 通電金具と外部電源セットを使い、袖壁の中を通すか、モールで配線します。扉の近くに AC100V のコンセントが要ります |
※ 引き戸の場合は MIWA-TER などを利用しますが、後からの埋め込みが難しい部材です。
※ 開き戸で袖壁に付ける場合の錠前と加工は、扉と袖壁の状態で変わります。施工パートナーが写真や図面を見てご案内します。
袖壁を造作できない場合で、QRコードで解錠したいときは、電気錠・電磁錠を新設して E06A(QR)で制御する構成になります(電気錠・自動ドア・門扉への導入)。暗証番号だけでよければ、電池で動く9j・900jを扉に付けられることもあります。
ご相談
袖壁に付けられるかを確かめるとき
付けられるかどうかとお見積りは、ドア写真・図面ご提出フォーム から承ります。扉と袖壁が写ったお写真か、建具の図面をお送りください。設計の段階でご相談いただくと、袖壁の幅を建具の図面に入れておけます。