ホテル・旅館・民泊では、予約と連動して宿泊の期間だけ使える暗証番号を発行し、お客様が鍵を受け取らずに客室まで入れる運用ができます。
予約システムとの連携、客室とエントランスの扉の確かめ方、フロントを置かずに運営するときの備え、費用と補助金をまとめています。
運用の流れ
予約から入室までの流れ
予約システムやサイトコントローラーと連携すると、予約が確定して部屋が割り当てられたときに、その宿泊の期間だけ使える暗証番号が自動で発行されます。お客様には、メッセージやメールなどで番号をお知らせします。チェックインの時刻からその番号で入れて、チェックアウトの時刻を過ぎると番号は自動で使えなくなります。
建物の入口にもRemoteLOCKやTOBIRAを付ける場合は、共用ドアを設定すると、客室に発行した番号でエントランスも開けられます。図のように、エントランスだけ、チェックインの少し前から使えるようにずらすこともできます(共用ドアの宿泊向け設定例)。
番号はWi-Fiを通して、次の通信で本体に届きます。当日の予約など、予約から入室までの時間が短いと、番号が届く前にチェックインの時刻を迎えることがあります。
連携できる予約システムには、ねっぱん!、手間いらず、陣屋コネクト、Beds24、Airbnb など、宿泊施設向けのものが多くあります。連携先の探し方と必要な料金プランは 予約システムとの連携 にまとめています。
※ 予約の受け付けより前に、本体の設置、クラウド管理画面への登録とWi-Fiへの接続、連携の設定を済ませます。設定より前に入っていた予約には、暗証番号が発行されないことがあります。すでに予約を受け付けている施設では、「○月○日の予約受付から」のように切り替えの日を決めます(予約システムと連携する際のRemoteLOCK設定タイミング)。
扉
扉ごとに確かめること
取り付けられるかどうかは、扉ごとの条件で決まります。扉の種類ごとの条件は、次の記事にまとめています。
| 扉 | 確かめること |
| 客室の扉 | 開け閉めが1日10〜20回ほどの扉は、電池で動くRemoteLOCK本体で運用できます(開閉回数と電源の考え方)。扉が防火戸のときは 防火ドアへのRemoteLOCK設置 をご覧ください |
| 引き戸の客室 | 引き戸に付けられる機種は、9j・9j-Q・900j・900j-Q と E06s です(引き戸へのRemoteLOCK取り付け) |
| エントランス・自動ドア | エントランスは、1日20回を超えることを前提にご検討ください。20回を超える扉は外部電源化を、50回を超える扉や自動ドアは、電気錠や自動ドアの装置をE06AかTOBIRAで動かす構成をおすすめしています(電気錠・自動ドア・門扉への導入)。共用ドアにすると全客室の番号が入口にも入ります。E06Aに入る番号は2,000件までですので、客室の多い施設ではTOBIRAもご検討ください |
| 離れ・コテージ | 屋根や庇の下なら設置できます。雨が直接あたる扉、海の近く、冬にマイナス20℃を下回る場所では条件が変わります(屋外・軒下へのRemoteLOCK設置)。Wi-Fiのルーターは、本体から約9m以内に置きます(無線LAN、Wi-Fi、設置場所、ネットワークの要件) |
| 民泊(賃貸の建物) | 扉を加工しない取り付け方もあります。対応する錠前の扉に限られ、業務で使う扉には穴あけ施工をおすすめしています。工事は、貸主や管理会社の承諾を得てからになります(賃貸物件へのRemoteLOCK設置) |
フロントを置かない運営
フロントを置かずに運営するときの備え
旅館・ホテル営業の施設には、旅館業法施行令で、宿泊しようとする方との面接に適する玄関帳場など、その方の確認を適切に行うための設備が求められています。その設備の基準は、旅館業法施行規則で、緊急時に迅速に対応できることと、宿泊者名簿の正確な記載、客室の鍵の適切な受渡し、宿泊者以外の出入りの状況の確認ができることと定められています。簡易宿所営業の国の基準にはこの定めがなく、自治体の条例で求められることがあります。住宅宿泊事業(民泊の届出)は、住宅宿泊事業法の定めによります。
RemoteLOCKを付けるだけで、これらの基準を満たすことにはなりません。本人確認や宿泊者名簿、緊急時の対応をどう行うかを含めて、計画の段階で、施設を所管する保健所などにご確認ください。
RemoteLOCKで運営するときは、次のことを先に決めておくと安心です。
- 緊急用の番号 部屋ごとに、いつでも使える番号を作っておきます。一度本体に届いていれば、通信が途切れてもその番号で開けられます(緊急用PINコードの作成)
- 物理鍵 電池が切れたときの最後の手段です。客室の中に置かず、管理者の方が持つか、室外の決まった場所で保管します(扉が開かないときの対処)
- 電池 お知らせ機能を設定しておくと、残量が30%を下回ったときにメールでお知らせします。通知先を、清掃スタッフの方など現地で対応できる方にしておくこともできます。お知らせが届いたら、早めに交換してください(電池残量低下のお知らせ機能)。宿泊施設ではハートビート間隔を12時間以上にするようご案内しており、そのときの電池の持ちの目安は、500i・700iで6〜8か月、9j・900jで2〜3か月です(1日10回ほどの開け閉めの場合。ハートビート通信のしくみ)
- 直前の予約 予約のAPIで連携するサービスでは、プールPINを使うと、本体に届いている予備の番号を直前の予約に割り当てられます。宿泊施設では1台あたり2〜3個が目安です(プールPIN)。そのほかの連携では、緊急用の番号を使うか、現地の方に本体を一度操作していただくと、1分ほどで番号が届きます
- 夜間の対応 弊社のサポート窓口の対応時間は平日9:00〜17:00で、現地での解錠は承っていません。夜間や休日にお客様が入れないときの連絡先と対応を、施設の側で決めておきます
費用
費用と補助金
まず金額の目安を知りたいときは、公式サイトの 料金シミュレーション をお使いください。機種と台数、料金プラン、試算する月数を入れると、本体の価格と参考の工事費、月額の利用料を合わせた概算が出ます。フォームに必要事項を入れると、計算の結果を簡易見積書として発行できます(正式な見積書ではありません)。
正式なお見積りは、本体・取り付け工事・実費をまとめた材工一式で、施工パートナーからお出しします。工事費は扉の形や設置の環境で大きく変わりますので、扉のお写真か図面を拝見してからのご案内になります。客室とエントランスのように扉の種類がいくつもある施設は、複数ドア情報フォームからまとめてご相談いただけます。
月額の利用料は、料金プランと台数で決まります。予約システムとの連携には、ビジネススタンダードプラン以上のご契約が必要です。1棟あたり100室以上の施設と、TOBIRAの月額利用料は、個別にお見積りします。
宿泊事業者向けの補助金は、公式サイトの 宿泊事業者向け補助金まとめ に掲載しています。申請のときに弊社からご用意できるものは 補助金・助成金のご利用、耐用年数と勘定科目の考え方は 耐用年数と勘定科目 をご覧ください。
ご相談
導入事例とご相談の窓口
宿泊施設での導入事例は、公式サイトの 導入事例(宿泊施設) でご覧いただけます。
検討の初めの段階でしたら、営業窓口へのお問い合わせ もご利用いただけます。