施工の準備 / 施工パートナー・施工会社向け
施工の持ち物
RemoteLOCKを取り付ける日に持って行く工具・消耗材・部材を、機種ごとにまとめたページです。施工パートナーの方と、はじめてRemoteLOCKを取り付ける施工会社の方に向けた内容で、対象機種は RemoteLOCK 500i・700i・9j系(9j・9j-Q)です。900j・900j-Q も 9j・9j-Q と設置条件・設置方法が同じなので、9j系の欄をご覧ください。取付チェック資料(2026年4月版)、各機種の工事マニュアル・切欠図・取付説明書、同梱の注意事項をもとに、持ち物の形にまとめ直しています。
穴の位置と寸法は、必ず各機種の図面で確かめてから加工してください。 このページは「何を持って行くか」を決めるためのものです。加工の手順と寸法の図は、各機種の工事マニュアル(500i・700i・9j系・900j系)にあります。扉に付けられるかどうかの判断は 機種選びと取り付けチェック をご覧ください。
持って行くもの ①
共通の工具
扉に大きな穴をあけて付ける 500i・700i と、今の錠前の穴に小さな追加の穴(φ15など)をあけて付ける 9j系・900j系(穴あけ施工)とで、要る工具が変わります。次の表の「使う機種」で、当日の機種に当てはまるものをそろえてください。
| 工具 | 使う場面 | 使う機種 |
|---|---|---|
| 養生と清掃の道具 | 扉と床を傷や切りくずから守ります。両面テープを貼る面の汚れを落とすのにも使います。 | すべて |
| 電動ドリルとドリルの刃 | 本体・ラッチ・ネジを通す穴をあけます。刃の径は 機種ごとの穴あけ径 で確かめます。 | すべて |
| ホールソー・ホールソーガイド・ドリル水平ガイド | 扉の面に本体を通す大きな穴を、まっすぐあけます。 | 500i・700i 9j系・900j系は 穴あけ径 で確かめます |
| ノミ・ヤスリ | ラッチのフロントとストライクを付ける部分を彫り込み、穴のバリを取ります。 | 500i・700i |
| 手回しのプラスドライバー | 本体・金具のネジを締めます。9j系・900j系は電動ドライバーを使わず、手で締めます(ネジの締め付け)。 | すべて |
| 六角レンチ | 700i の筐体とドアノブのネジを留めます(六角レンチは付属)。 | 700i |
| ラジオペンチ | 700i のアンテナ線のコネクタを、奥まで差し込みます。 | 700i |
| ネジを切る工具 | 700i の引き寄せネジは、扉の厚みによっては切って長さを合わせます。9j系・900j系を GOAL TX に付けるときは、TX用ネジガイドを扉の厚みに合わせて切ります。 | 700i・9j系・900j系 |
| 定規 | 原寸図を印刷して使うときに、印刷した図の寸法を測って確かめます。 | 原寸図を使うとき |
※ 700i の電池カバーのネジはプラスドライバーで外せます(電池交換の手順)。六角穴付きボルトの個体もあるので両方お持ちください。
※ 500iの工事マニュアル(元は旧機種5iの資料)は、このほかにベルトサンダーとレシプロソーを挙げています(500iの工事マニュアルの工具)。
持って行くもの ②
機種ごとの穴あけ径と加工寸法
ホールソーとドリルの刃は、機種と錠前で変わります。次の表で径を確かめ、加工の位置は右の列の図面で確かめてください。
| 機種 | 穴と径 | 図面 |
|---|---|---|
| 500i | 本体の貫通穴:55mm(取付チェック資料2026年4月版。旧5iの切欠図の円はΦ54mm) 扉の側面:チューブラー錠の穴(26mmのドリル) フロント:幅25.3mm・高さ57.1mm の部分を3mm彫り込む 木製の建具は、ケースの太さぎりぎりでなく余裕を持って彫り込みます。 |
500iの切欠図 500iの工事の手順 |
| 700i 同梱のチューブラー錠ラッチ(BS60)を使う場合 |
本体:φ38 ラッチ:φ25 貫通:φ6(3か所) ラッチのフロントの取付穴:φ3(2か所) |
700iのテンプレート BS60・ファイル名は7i 700iの工事マニュアル |
| 700i ロックケース(オールステンロックケース BS51)を使う場合 |
ロックケースの切欠図で寸法を確かめます。 |
700iの取付チェック 700iの工事マニュアル |
| 9j系・900j系 | 今の錠前の穴(φ38 または φ33。錠前によります)をそのまま使います。 シリンダーを残して付ける場合:φ15(室外側だけ)、φ8(2か所貫通・間隔26mm) アウターユニットを補強する場合:φ5(貫通) GOAL LX などで補強する場合:室外側 φ5・室内側 φ12 加工穴は、アウターユニットの左右の中心に合わせます。φ12 の穴は、条件によって径と深さを調整します。 |
扉の追加工の原寸図 アウターユニットの補強 |
9j系・900j系の2か所の貫通穴は、資料によって径が違います。 取付説明書は φ8、扉の追加工の原寸図は「貫通φ10」と書いています。φ8 と φ10 の刃を両方お持ちになり、使うネジと部材を確かめてから加工してください(9j系・900j系の原寸図)。
原寸図とテンプレートを印刷して使うとき PDF を倍率100%(実際のサイズ)で印刷し、印刷した図の寸法を定規で測って確かめてから使ってください。プリンターの設定で縮小されると、穴の位置がずれます。
扉を加工せずに 9j系・900j系を付けるアウタープレートの部品と手順は アウタープレートでの取り付け、外部電源化の切り欠きは 9j系・900j系の外部電源化 にあります。
当日の注意
ネジの締め付けと電動ドライバー
9j系・900j系は、電動ドライバーを使わずに手で締めてください。 電動ドライバーは、締め過ぎやネジの破損の原因になります。ネジを締め過ぎると扉がたわみ、錠前やサムターンの動きが重くなることがあります。
7i・700i のドアノブ(ハンドル)を留めるイモネジは、ネジの緩み止め剤(中強度)を塗ってから、六角レンチで締めます。イモネジは開け閉めで少しずつ緩むので、定期的に締め直してください。
持って行くもの ③
消耗材
現場で足りないと作業が止まるのが、両面テープまわりの消耗材です。次の表のうち、当日の作業に当てはまるものをお持ちください。
| 消耗材 | 使う場面 |
|---|---|
| ネジの緩み止め剤(中強度) | 7i・700i のドアノブを留めるイモネジに塗ります。 |
| 両面テープを剥がす道具と、新しい両面テープ | 8j から 9j系・900j系へ交換する扉で、テンキー側がアウタープレートと両面テープで留めてある場合に要ります。両方がそろっていないと、古い部品を外して新しい部品を付ける作業ができません。 |
| 汚れを落とす清掃用品 | 両面テープで付ける部品(9j系・900j系のアウターユニット、インナーベース、リードスイッチ、マグネット)の設置面の汚れを落とします。 |
| 絶縁テープ・自己融着テープ | 外部電源にした 8j・9j系・900j系で、電源アダプターと延長ケーブルのコネクタ部を保護します(外部電源の電源アダプターの交換)。 |
9j系・900j系の両面テープは、アウターユニットで2分以上、インナーベースで30秒以上、強く押し付けます。台数が多い現場では、押し付ける時間も作業時間に見込んでください(9j系・900j系の工事マニュアル)。
持って行くもの ④
別に用意する部材
本体に同梱されない金具とネジは、施工する側で手配します。現場で気づくと取り付けが止まるので、機種ごとに前もって用意してください。
500i
- ストライク側のトロヨケ(美和ロックの U9TH型チューブラー錠の付属品をおすすめしています)
- 段付き金具(フロント延長プレート)
- フロント用のエスカッション
扉の厚みが足りずに補強するときのエスカッションプレートも、弊社では用意していません(500iの取付チェック)。
700i
- ストライク側のトロヨケ(美和ロックの U9TH型チューブラー錠の付属品をおすすめしています)
- 段付き金具
- フロント用のエスカッション
- 金属ドアに付ける場合のネジ:ラッチ用の M3皿小ネジ、ストライク用の M4皿小ネジ
同梱のチューブラー錠ラッチとストライクには、木ネジ4本(皿頭・呼び径3.1mm・頭部径7.0mm・頭部高さ2.0mm)が付いています。金属ドアなどでは、上のM3・M4の皿小ネジを施工する側で用意します。
ロックケース(オールステンロックケース BS51)で付けるときのストライクは、同梱のストライク(チューブラー錠ラッチ用)を使うか、MIWA HM などを別に調達してください。扉の厚みを補強するエスカッションプレートは弊社では用意していません(700iの取付チェック)。
9j系・900j系
9j-Q・900j-Q は外部電源化が必須です(開閉回数と電源の考え方)。9j・900j を外部電源にする場合も、通電金具や配線の部材と電気工事が要ります。部材と工事の区分は 9j系・900j系の外部電源化 にまとめています。
持って行くもの ⑤
電池
取り付けたあとの動作確認に、電池が要ります。1台あたり単三のアルカリ乾電池4本を、台数分お持ちください。9j-Q・900j-Q は外部電源で動きます。
電池の種類と選び方は 電池の選び方と持ちの目安 にあります。風除室のない屋外向けの扉など寒い場所では、リチウム乾電池を使います(屋外・軒下への設置)。
引き渡しの準備
シリアルナンバーと取付場所の対応表
複数台を取り付ける場合は、どの扉にどのシリアルナンバーの本体を付けるかの対応表を作ってください。取り付ける前に扉と本体の組を決めて控え、取り付けたあとに確認の印を付けます。シリアルナンバーはクラウド管理画面にデバイスを登録するときに使います。
シリアルナンバーのシールは、機種によって保証書・箱・本体に貼られています。場所は シリアルナンバーがわからないとき にまとめています。箱と保証書は捨てずに、本体と組にしてお渡しください。取り付けた鍵の保証書に部屋番号を書いておくと、そのまま対応表として使えます(RemoteLOCKの購入と取り付けの流れ)。
対応表のひな形
対応表のひな形は 設置と引き渡しの流れ にあります。
※ 施錠と解錠は、取り付けたその場で確かめて印を付けてください。あとで不具合が出たときに、取り付けによるものか製品によるものかを切り分ける手がかりになります。
加工の前に
薄い扉・中空の扉への加工
扉厚30mm前後の木製扉や、中空のフラッシュ構造の扉は、加工の衝撃で割れることがあります。 フラッシュ構造の扉(枠に薄い表面材を張った扉)は表面の強度が弱く、ノミやホールソーの勢いで破損することがあります。加工の影響は現地調査でも分からないので、施工の前にリスクを施主様に伝え、了承を得てから施工してください。
まとめ
出発前のチェックリスト
出発前に確かめること
□ 当日の機種と錠前に合うホールソー・ドリルの刃(穴あけ径)
□ 原寸図・テンプレートの印刷(倍率100%で印刷し、定規で寸法を確かめる)
□ 手回しのプラスドライバー(9j系・900j系は電動ドライバーを使わない)
□ 700i:六角レンチ、ラジオペンチ、ネジを切る工具、ネジの緩み止め剤
□ 交換の現場:両面テープを剥がす道具と新しい両面テープ
□ 同梱されない金具とネジ(トロヨケ・段付き金具・エスカッション、金属ドア用の皿小ネジ)
□ 動作確認用の単三アルカリ乾電池(1台4本×台数。9j-Q・900j-Q は不要)
□ 複数台の現場:シリアルナンバーと取付場所の対応表
□ 薄い扉・中空の扉:加工のリスクについて施主様の了承