トランクルームやレンタル収納では、契約者の方ごとに入口の暗証番号を発行し、解約のときはクラウド管理画面でその方の番号を削除します。
カードキーや鍵を郵送したり、解約のときに回収したりする手間がなくなります。この記事では、入口だけを管理する形、機種の選び方、申し込みから使い始めるまでの時間、無人の内見、解約、夜間や故障の備え、入退室の記録、費用とご相談の窓口をまとめています。
建物の中に収納室があり、共用の入口がある施設を想定しています。
扉に付けた例(9j)
扉に付けた例(500i)
入口の管理
収納室は南京錠のまま、入口だけを管理する形から考えてください
入口は、契約者の方全員が通る扉です。入口にRemoteLOCKを付け、収納室の鍵は今の南京錠などのままにすれば、建物への出入りを番号で管理できます。
この形では、記録に残るのは入口の出入りだけです。どの収納室を開けたかまでは分かりません。
機種の選び方
入口の扉と規模で機種を選んでください
| 入口の扉と規模 | 向いている構成 |
| 開き戸で、1日の開け閉めが10〜20回ほど | 電池で動くRemoteLOCK本体(500i・700i・9j・900j)。本体に入る暗証番号は2,000件までです |
| 開き戸で、1日の開け閉めが20回を超える | 9j・900jの外部電源化 |
| 自動ドア、または1日の開け閉めが50回を超える | 自動ドアの装置や電気錠を、E06Aで動かす構成。本体に入る暗証番号は2,000件までです |
| 契約者が多く2,000件を超える、管理画面からその場で開けたい、ICカードとQRコードを1つの入口で両方使いたい | TOBIRA。10,000名分まで登録できます |
暗証番号には、本体に入る数のほかに、ご契約の料金プランで発行できる数の上限もあります。開け閉めの回数と構成の考え方は 開閉回数と電源の考え方、E06AとTOBIRAの選び分けは 電気錠・自動ドア・門扉への導入 にまとめています。
RemoteLOCK 500i
電池で動きます
RemoteLOCK 9j・900j
電池で動きます
外部電源化もできます
外部電源化もできます
WEST E06A
電気錠や自動ドアを
動かします
写真はテンキー
動かします
写真はテンキー
TOBIRA
有線LANで
常時つながります
写真はリーダー
常時つながります
写真はリーダー
無人で運営する入口には 900jの外部電源化をおすすめしています。900jはKLシリーズなので、無人の内見に使うアルゴリズムPIN(下の「無人の内見」の節)が使え、ICカード(FeliCa)にも対応しています。外部電源化すると、扉の近くのコンセントから給電するので、電池の交換が要りません。外部電源化には、通電金具と配線の工事が要ります。
開け方で選んでください
開け方は、暗証番号のほかに次の方法があります。
- QRコード:9j-Q・900j-Q・E06A(QR)・TOBIRAを選びます。9j-Q・900j-Qは外部電源化が必須です
- ICカード(FeliCa):クラウド管理画面から登録して使うには、9j・900jかTOBIRAを選びます
ICカードで開けられます(9j)
QRコードでも開けられます(9j-Q)
ICカードとQRコードは、同じ機種では選べません。両方を1つの入口で使いたい場合は、TOBIRAをご検討ください(解錠方法と対応機種)。
Wi-Fiをご用意ください
RemoteLOCK本体とE06Aは、2.4GHz帯のWi-Fiでクラウドとつながります。パスワードのあるWi-Fiが必要で、フリーWi-Fiにはつなげません。ルーターは本体から約9m以内に置きます。TOBIRAは有線LANとAC100Vでつながります(無線LAN、Wi-Fi、設置場所、ネットワークの要件)。
使い始めるまで
申し込みから使い始めるまでの時間を、構成ごとに確かめてください
RemoteLOCK本体とE06Aでは、発行した番号は本体が次にクラウドと通信したときに届きます。申し込みの直後に発行すると、番号が届く前に使い始めの時刻を迎えることがありますので、使い始めの日時に余裕をもって発行してください。通信の間隔(ハートビート間隔)を短くすると番号は早く届きますが、そのぶん電池の持ちは短くなります(ハートビート通信のしくみ)。
急いで使っていただきたいとき 現地の方に本体を一度操作していただくと、1分ほどで新しい番号が本体に届きます。
予約API(/bookings)で連携するサービスをお使いの場合は、プールPINを使えます。前もって本体に入れておいた予備の番号を、直前の申し込みにそのまま割り当てるので、通信を待たずに使っていただけます。1台あたり30個まで用意でき、RemoteLOCK本体のほかTOBIRAも対象です(プールPIN、予約エンドポイントに対応した連携サービス)。
アクセスゲストで発行した番号は、使い方を書いた案内メールで契約者の方に送れます(ゲストへの案内メール)。QRコードは、アクセスユーザーとアクセスゲストのどちらにも、メールで送れます(QRコードの発行)。
無人の内見
無人で内見してもらうときは、アルゴリズムPINを使ってください
アルゴリズムPINは、期間を区切った番号で、本体との同期を待たずに発行してすぐ使えます(アルゴリズムPIN|ネットワークなしで使える)。内見の時間だけ使える番号をお渡しすれば、スタッフが立ち会わなくても入口を開けていただけます。
アルゴリズムPINを使えるのは、KLシリーズ(500i・700i・900j)だけです。デバイスの設定で SmartPIN を有効にしてから、アクセスゲストの追加で「アルゴリズムPINを利用する」を選んで発行します。期間が32日以内なら、開始と終了を1時間単位で決められます。
- 1台の本体で、同じ期間を指定して発行した番号は同じになります。内見の方が重なるときは、時間を1時間ずつずらして発行してください
- クラウド管理画面でゲストを削除しても、本体で止めない限り期間中は使えます。期間は内見の時間だけにしてください
詳しくは アルゴリズムPIN(KLシリーズ) をご覧ください。TOBIRAは管理画面からその場で解錠できますので、内見の方から到着の連絡を受けて、離れた場所から入口を開けることもできます。
まとめての登録
契約者が多いときは、まとめて登録し、番号の桁数を長めにしてください
契約者の方が多いときは、CSVで一括して読み込めます(CSV一括読み込み)。
入口の本体には、契約者全員の番号が入ります。4桁の番号が100件登録されていると、でたらめに押した番号が登録済みの番号と一致する確率は1%で、1桁増えるごとに10分の1になります。1つのデバイスに多くの番号を発行する場合は、5桁以上の番号にしてください。自動で作る番号の桁数は、アカウント設定で4〜6桁から選べます(PINコードの桁数、アカウント設定)。
契約の管理を自社のシステムで行っている場合は、RemoteLOCK APIで、申し込みや解約に合わせた番号の発行と削除を組み込めます。APIは無償で公開していますが、仕様書の閲覧には機密保持契約(NDA)の締結が必要です。連携の実装は、貴社またはご依頼先の開発会社にお願いしています。
解約
解約のときは番号を止めてください
契約者の方をアクセスユーザーとアクセスゲストのどちらで登録するかは、運用に合わせてお選びください。アクセスユーザーは、期間を決めずに使う番号です。解約のときは、管理画面でその方の番号を削除します。アクセスゲストは、開始と終了の日時を決めて発行する番号です。契約の期間が決まっている場合は、終了の日時を入れておくと、その時刻に番号が自動で使えなくなります(カギの発行のしくみ)。
削除した番号は、本体が次にクラウドと通信したときに本体から消えます。
夜間と故障
夜間や故障のときの連絡先を決めておいてください
弊社のサポート窓口の対応時間は、平日9:00〜17:00です。契約者の方が入れないときの連絡先と対応は、施設の側で決めておいてください。
- 緊急用の番号:入口ごとに、いつでも使える番号を作って本体に届けておきます。一度本体に届いていれば、通信が途切れてもその番号で開けられます。連絡を受けた方がその場でお伝えできるようにしておき、お伝えしたあとはクラウド管理画面で番号を変えます(緊急用PINコードの作成)
- 物理鍵:電池切れや停電で本体を操作できなくなったときの最後の手段です。室内に置かず、管理する方が持つか、決まった場所で保管します。500i・700iには物理鍵が付属し、9j・900jシリーズは既存のシリンダーの鍵をそのままお使いいただけます
- 電池の残量:残量が30%を下回ったときに、メールでお知らせする設定ができます。通知先を、現地で対応できる方にしておくこともできます
- 開かないとき:緊急用の番号でも物理鍵でも開かないときは、お近くの鍵屋さんに解錠をご依頼ください。夜間や休日でも受け付けている鍵屋さんがあります
TOBIRAや電気錠で入口を動かす構成では、停電のときに解錠したままにするか、施錠したままにするかを、施工のときに決めます。停電のときの動きと備えは 停電・通信障害のときの動き をご覧ください。
入退室の記録
入退室の記録
入室の記録は、クラウド管理画面のイベントに、番号ごとに登録した名前で残り、CSVで取り出せます。同じ番号を複数の方で共有すると、実際に誰が使ったかまでは分かりませんので、番号は契約者の方ごとに分けてください。
室内側は自由に出られる構造のため、誰が出たかは記録されません。イベントのCSVには、解錠に使われた暗証番号そのものが含まれますので、社外にお渡しになる場合は、該当の列を外してからお使いください(入(退)室の履歴でできること)。
費用と手続き
費用とお見積り
費用は、本体・取り付け工事・実費をまとめた材工一式と、クラウドの月額利用料です。正式なお見積りは、施工パートナーからお出しします。取り付けられるかどうかと費用は、扉のお写真か図面からご案内します(RemoteLOCK・TOBIRAの価格とお見積り)。
月額利用料は、番号の発行と入れ替え、期間での自動の切り替え、記録やお知らせといった、クラウドの機能を使うための費用です。料金プランと台数で決まり、クラウド管理画面にデバイスを登録した時点から発生します。KLシリーズ(500i・700i・900j)は、ビジネススターター以上のプランでお使いいただけます。予約システムとの連携とRemoteLOCK APIのご利用には、ビジネススタンダード以上のプランが必要です。
TOBIRAは、1ゲートあたり材工込みで約100万円が目安です。設置には電源100Vと有線LANが必要で、その敷設費用は別にかかります。TOBIRAの月額利用料は、個別にお見積りします。
月額利用料は、クレジットカード(コーポレートカードを含む)か、請求書払いの代行サービスでお支払いいただけます。請求書払いは法人名義のみで、1台ごとに手数料がかかります(クラウド利用料の払い方)。
お申し込みから設置完了までの目安は1か月程度です。年末の12月と、年度替わりの2月から4月は施工パートナーの繁忙期にあたり、通常より日数がかかります(RemoteLOCKの購入と取り付けの流れ)。
導入事例
トランクルームの事例と、関連する記事
公式サイトの事例では、トランクルームの既存の自動ドアにTOBIRAを後付けし、契約者の方ごとのQRコードと暗証番号で入口を開けています(2021年の取材時点の内容です)。
あわせて読みたい記事です。
※ ほかの業種の事例は、公式サイトの 導入事例 でご覧いただけます。
ご相談
ご相談の窓口
取り付けられるかどうかと費用は、扉のお写真か図面からご案内します。取り付けは、全国の施工パートナーが行います(離島での実績もあります)。
取り付けの可否とお見積りを依頼するとき
扉と錠前のお写真か図面をお送りください。扉が複数あるとき、設計段階で図面しかないとき、TOBIRAをご検討のときも、ここから進めます。
検討の初めの段階でしたら、問い合わせフォーム からもご相談いただけます。「問い合わせ種別」で「新規・追加導入のご検討」を選んでお送りください。営業担当から、メールでご連絡します。